タイ地方農地再生のための上座部仏教寺院
ースラムバンコクリサーチに基づく空間の書き換えー

郊外農地集落において自然被害により、職を求めバンコクスラムに住み着いた。農地は限界集落をになり、国内食料自給率がさがっているという背景がある。
近年、高度経済成長期が進むバンコクにおいてスラム撤去が各地で起こっている。

上座仏教寺院は村一つに一つの寺院での構成があり、村民を支える役目となっている。
本研究では限界集落に自らに手よって寺院を構築し、スラム撤去をうけた人々を受け入れ、再生目指す。

リサーチ

廃材を利用したスラム住民のセルフビルディング技術と人々を受け入れる領域であるスラムを学ぶために、3ヶ月寝泊まりしながらスケッチ、実測、インタビューによってリサーチをしてきた。

スラムの住民は安く簡単に手に入る運送用の木パレットをそのまま積み上げて構造壁、解体して繋ぎあわせて柱、梁に利用しながら建築している。下記の構造を元に部材の検討。

スラムの中にある“光と影”“風の通り道” “視線・見通し”自然の涼しさの確保
彼らとともに生活し、行動パターンやその場所に隠れている規則をあぶり出すことを試み、スラム空間で生活する上で小さな知恵や空間認識の仕方、そこでのコミュニティの作られ方を学んだ。

設計

スラムで立ち現れる光と影を参考に建築化していきました。木パレットを積むことによって内外を緩やかに繋ぎ、外から淡い光をもたらす。

作品データはこちら

トウキョウ建築コレクション 出展

準グランプリ 受賞
中村拓志 賞 受賞

書籍

購入はこちら